バーの閉店後アイスドール2号と飲んだと書きました。
その時、タイ国王の誕生日が近づいてるという話題になりました。
彼女はご多分に漏れず国王を崇拝しているらしく、彼がいかにすばらしい人かを、熱心に話してくれました。
12月5日の誕生日にはセレモニーがあるらしく、夕方7時にバーの前のホテルに行とのことです。
「あなたも来なさいよ。キャンドルをわけてあげる。」
皆でキャンドルを灯して国王の誕生日を祝うらしい。
「OK」
「それじゃあ6時にホテルで待ち合わせましょう。」
「分かった」
当日の5時55分頃にホテルに着いた。彼女はまだ来ていないようだった。
彼女を待っているがなかなか来ない、既に30分は過ぎている。
タイ人が時間通りに来ることは期待していないが、 もしかしたら来ないかも知れないと思い始めていた。7時になっても彼女は来ない。
ホテルの駐車場に人が集まってきた。バーの常連や従業員が何人か居て、挨拶を交わす。その中にレディーボーイのマジョがいた。彼女は180cm以上ある巨体だがとてもやさしい女性だ。彼女が俺にキャンドルを分けてくれた。
駐車場にはプロジェクターが設置されていて王宮で行われているセレモニーを映し出している。皆それに合わせてキャンドルに火を灯しはじめる。しばらくして歌が流れ始めると、周りのタイ人も歌いだした。歌が終わりセレモニーも終了する。
彼女は結局姿を見せなかった。
午後8時。夕食をいつもの屋台で済ました後、少し早いがバーに行く。
バーに入り、いつもの席に行くと、アイスドール2号が、彼女も彼女のいつも座る席に、いつものように座っている。
彼女はうつむいていてこちらに気が付いていない。
言葉を掛けずに近づいていく。
彼女は近づいてきた人が俺だと気が付くと
「What' up?」
「・・・」
愕然として言葉が出ない。
普段の挨拶なら「How are you?」か「サバイディー」だ。
この瞬間、彼女は約束をすっぽかしたんだとわかった。
「セレモニーには行かなかったの?」
「行ったよ」
「・・・そう」
これ以上会話はしなかった。
彼女は日本人ではなくタイ人だ。彼女が話したくないなら何を言っても無駄だ。
でも「どうしたの?」は無いよなぁ~
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