今週はアウェー。
この大会に参加しているといろいろなプールバーを知ることができるし、ビリヤード好きの人とも知り合える。9フィートのテーブルを置いている店は少ないかと思っていたけど、結構ある。この日も9フィートのテーブルを置いてあるバーでの試合。
今日は参加人数が少ないかなと思っていたけど、全員参加。メンバーは6人。8試合しか行われないので、2回できる人は2人だけ。今回で3回対戦したわけだが、2回している人はいつも同じメンバーだった。オーナーが人選しているので文句は言えないし、その2人はうまいので仕方がない。今回は7番目にエントリーされた。
前半3-1でリード。自分の前で1勝すれば、負けはないので楽になるんだけど、3-2になってしまった。3-3になると逆にプレッシャーになってしまう。
6試合目は接戦でお互い1ゲームずつ取り、ファイナルゲームにもつれた。
我々のメンバーが自分のボールをすべて落とし、あとは黒玉だけ。
だが、相手のボールが1つだけ残っていてそれが手玉と黒玉の中間にあって邪魔している。黒玉を簡単に落とせる位置に持ってくるのは難しいと思っていたけど、まさかスタイミーになるとは・・・
結局黒玉に当てることができずボールインハンド。相手は自分のボールを落としながら、黒球を簡単にポケット出来る位置に完璧に手玉をコントロールしてきた。これで3-3になってしまう。プレッシャーもあるけど、「やってやる」という気持ちの方が強い。
相手のラストショット。
バンッという力強い音とともに黒玉がはじかれるが、コーナーの角に数回あたり手前で止まってしまった。黒玉からポケットまで20㎝もないのに、
なぜ彼が強く打ったのかわからない。プレッシャーだろか、油断だろうか?
4-2なったが、まだ引き分けの可能性があるし、油断することはできない。
私の相手はタイ人の女性だった。彼女は2回目の試合で、1試合目ではなかなか正確なショットをしていた。個人的にもチーム的にも勝ちたい試合なので、相手を女だと思わないようにした。
彼女のブレイクでスタート。何も落ちなかったのでストライプ(9-15)を狙って落とす。ストライプ全体では優しい配置ではなかったが、ストライプの1つがスポット(1-7)の邪魔をしている所が一つあったのでこちらを選択した。
難しい位置のボールをポケットに近くに移動させることを考えてついていたら、彼女はあと1つのボールを残すだけになっていた。そのボールをコールしたポケットに落とせば、黒球を落とすのみ。しかしその最後のボールは邪魔されているボール。そのボールはエッジ際にあり、ストライプと完全に密着している。強く打ったらまぐれで、どこかのポケットに落ちるかもしれないけど、どのポケットに落とすか事前に指定しなければならない(コールショット)。
違うポケットに落としてもファールではないが、相手の番になってしまう。
こういう場合は、その前の段階で自分のボールをポケットしながら、そのくっついてるボールに手玉を当ててポケット可能な状態にするか、自分のボールをわざと相手の邪魔になるような位置に移動し、イーブンな状態を作り出すべきなのだが・・・
彼女は一応あるポケットをコールして撞くが、やはりポケットすることはできない。彼女のボールが私のボールの邪魔をする配置にならなかったので、
私は撞き切るだけだ。順調に落としていき最後のボールを落とせば黒玉のみになる。最後のボールを落とすのは問題ないが手玉のコントロールが難しい配置になってしまった。黒玉を落とすのが難しい位置に手玉が行ってしまうと形勢逆転してしまう。コーナーではなくサイドポケットに黒玉を落とすところに持っていこうと考え、慎重に撞く。力加減はピッタリだったが、黒玉の左側に流れると思ったら右側に来てしまった。(コーナー狙いが正解だった)
仕方がないのでバンクさせてサイドポケットを狙う。外れてしまったが、相手のボールが入れにくい位置に手玉を置くことで来たので、少し期待が持てる。彼女サイドポケットをコールした。
角度のあるバンクショットをしなければならない。結構難しいと思ったが、彼女に決められてしまった。黒玉は特に難しい位置ではないので負けてしまった。
2ゲーム目は私がブレイク。スポットが入ったので引き続き私の番。この状態はまだオープンなので黒球以外何が落ちても構わない。配置を考えてストライプを落とすことにした。きっちりストライプを落とし、これで私のボールがストライプと確定する。1進1退でゲームは進み、お互い残り一個で私の番。
手玉はコーナーの近くで私のボールは長手方向の反対側のポケットのそば、約20㎝。ただし80度くらいの角度がついている。1m位なら入れる自信はあるが、2m位離れている。相手に難しい配置を与えることも難しいので、入れに行くしかない。入った後の手玉の位置を確認し撞く。手玉によってはじかれたボールは見事にど真ん中からポケットに落ちて行った。(自分でも驚いた)手玉の位置もミスらなかったので、黒球を落としてタイに持ち込んだ。
最終ゲーム。
また私のボールと相手のボールがくっついている状況が生まれた。相手のボールの方がポケットに近いのだが、私のボールの後ろにも相手のボールが2つある。どう打開しようか迷ったが、黒玉がコーナーの近くにあるので、自分のボールでそのコーナーを塞ごうと心掛けた。2回ほどチャンスがあったのだが、2回ともポケットに落ちてしまった。コーナーの角をわざと狙うと、ボールは落ちずに手前で止まる。距離があったので角には当たったものの、跳ね返って落ちてしまった。
公式ルールでは、手玉が的球に当たった後、いずれかのボールがポケットされるか、バンクしないとファールになる。(ノークッションファール)ポケットの真ん中を狙って撞いて、的球がポケット手前で止まったらファールになってしまう。(他のボールがバンクすれが問題ないが、弱く付いているのでファールになりやすい)
2回目のショットは非常に重要だった。そのボールを入れると、残りは邪魔されてて入れることができないボールが残ってしまう。成功すれば勝ちを確信できたはずだが、無情にもポケットしてしまった。安易にその重なり合った状態を崩すのは得策ではないので、ファールしないような形で軽く撞き、その状態をキープした。しかし、私のボールはサンドイッチ状態なので、相手は私がファールすような位置に手玉もってくる。当然のことで仕方がない。一応狙うが、強く打たず難し配置を維持しようとした。結果はファール。そして大きく崩さなかったものの配置を少し動かしてしまった。
彼女はしばらく考えたあと、慎重にセットしコンピネーションでポケットした。次々と落とし、あともう1つ。ただし微妙に私のボールが邪魔のようだ。彼女のボールはポケットに近いところにあるのだが、ぎりぎり私のボールに当たらないように撞かないとポケット出来ないように見えた。彼女はファールせずにポケットしたが、ソフトに撞いたので、手玉がコーナー近くにとどまっている。
黒玉を落とすには、バンクさせてサイドポケットに入れるか、または、角度のあるロングショットでコーナーを狙うしかない。彼女はどこもコールすることなく構えた。私のボールは短辺のエッジ際にある。その反対側に手玉をもっていけば、セイフティになる。
手玉は黒球に当たり、狙ったところに行ったようだ。私は入れるとしたらロングのバンクショットをせざるを得ない。非常にリスキーだ。しかし黒玉を見ると、私のボールと同じエッジの近くに移動している。手玉を往復さて、彼女にロングのバンクショットをせざるを得ない位置に手玉を持っていけばいい。(当然的球に当てるが)
「セイフ」とコールする。そうするとたとえ的球がポケットしても相手の番になる。目的は手玉を黒球を入れにくい位置に持っていくことだから、万が一コールしたところに落ちてしまったら、自分で自分の首を絞めることになる。
(何処もコールしないで撞いてしまえばいいのかもしれないが)
薄目に撞いて自分のボールをちょっと浮かし入れやすくし、手玉を黒玉の反対側に持って行かせようとして撞いた。しかし、2m位あったので、少し厚めに入ってしまった。自分のボールはポケットから遠ざかり、長辺のエッジに付いてしまった。手玉はある程度狙った方向にい行ったが、黒球と50㎝ぐらいしか離れていない。角度は80度以上ありそうだが、絶体絶命。外しても、手玉の位置さえ気を付ければセイフティにもなる。
がっくりしながら彼女のショットを見ていると、なんと黒玉に当たらない。バンクしたボールが黒玉に当たるが、セイフティを考えて撞いたのだろう、黒玉に当たった後どのボールもクッションすることはなかった。
こんなことが起こり得るのだろうか?信じられない。
2試合連続の相手の自滅だった。
ボールを持ち上げるしぐさを見せて彼女に同意を求めるが、彼女はノークッションルールを知らないらしく、「黒球に当たった」と言ってきた。相手のチームのほかのメンバーは当然知っているので、彼女に説明する。彼女は納得して同意するも、落胆の表情を見せていた。(通常のバーでの対戦時ではファールにならないので仕方がないかも)
手玉の位置は、ちゃんと当ててバンクし戻ってきていたなら難しい位置だった。パワーコントロールは間違ってなかったのだが・・・
ボールをセットし自分のボールを落とす。少し押してやれば、黒玉が簡単にねらえる。ほぼストレートな位置もっていき、黒玉をポケット。これで我々の勝利が確定した。最終のゲームも勝って、6-2。数字でみると楽勝のようだが、接戦でどう転ぶかわからなかった。
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